フィジカルトレーニング
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サッカーのトレーニングとは
サッカー選手は、瞬発力も持久力も必要なので、トレーニングにより、大きく厚い心臓を作らなければならない。心臓だけでなく、肺や筋肉も強化します。最近ではフィジカルトレーニングにおいて、シーズン中はあまり長距離を走らなくなり、ダッシュなど無酸素的トレーニングに多くの時間を割くなどの傾向があります。なぜかというと、以前は試合と試合の間に確実に1週間くらいのインターバルがあり、良好なフィジカルコンディションを得る十分な時間があったが、現在はそれがないからです。もし自分で長距離のトレーニングは行うときは、目安として20分で回復が、30分で維持が、40分でより高いレベルの持久力の獲得が可能になると考えてください。もちろんこれは個々の選手の能力によって異なるので、心拍数をモニターしながら、目的に合った適切な強度で個別にトレーニングをする必要があります。
フォワード
20m、30mの距離を中心に短いダッシュを繰り返し行う。試合中のダッシュのためにも瞬発力、スタートの早さを身につけなければならないのです。
ミッドフィルダー
アタックのサポートをし、ディフェンスのカバーをするボランチなどのポジションは特に持久力が求められる。試合中も立ち止まることがない。スピードトレーニングよりも持久力を重視したトレーニングを重視する必要があるだろう。
サイドバック
試合中は70~80mのダッシュがあるので練習でもこの距離のダッシュを20本ほど繰り返すことが大切だ。このとき左右のサイドバックを一緒に走らせ、競争心をあおると、スピードの向上に効果がある。ただし、サイドパックは試合中いつも同じ距離を走るとは限らないので、その点に気をつけること。ロベルト・カルロスのプレーを思い出すと、彼は70mのダッシュをして攻め上がった後、センタリングを上げ、休む間もなく70mダッシュで自陣に戻ることをしている。そこでトレーニングとしてはまず70~80mの距離をMAXの80~90%のトレーニング強度で走り、休むことなく再び、70~80mを50~60%のトレーニング強度で走るというように、試合をシミュレーションしたトレーニングをする必要がある。
センターバック
このポジションは短いダッシュやジャンプなどさまざまな要素が必要だが、シーズン中のトレーニングでは、30m以上のダッシュはそんなに必要ない。ただし選手のキャラクターやコーチの求める戦術によってもトレーニングの内容は異なってくる。例えば攻撃的なセンターバックを求めるなら、短いダッシュやジャンプもし、なおかつ持久力を養って維持していくトレーニングもしなければならない。